私は、8歳のひかとまめ(双子で自閉症児)を育てています。
以前の私は、子どもが起こした行動は、「自分(母親)が〇〇したから」と自分を責めていました。
子どもが混乱をしたときに、
・私がここに連れてきたから
・もっとわかりやすくスケジュール提示をしていればと思っていました。
スーパーでの大混乱の様子と、上司の言葉によって救われた話です。
イライラの気持ちの抑制ができなくなる
お気に入りの公園で、40分ほど遊んだあと車の中で、ひかとまめに、
①スーパーに行く
②お買い物をする
③お家でお昼ご飯を食べる
と伝えてから公園を出発しました。
買い物前半は難なくいつも通り、私の後ろを付いてきて、途中、何度か「ちゃーはん」と言っていたひかに、「うん、帰ったら作るから食べようね」と話しをしていました。
買い物は今日明日の2日分を買う日で、かごはいっぱい、さて、あとは好きなアイスを買って帰ろうかというときでした。
ひかがものすごい勢いでまめを叩きだし、間に入った私の隙間から手を伸ばして、怒り心頭の表情で叩き続けようとし、必死で止める私。
まめも自分を守ろうと反対側に行ったり、手で防ごうとしたりしていますが、その勢いに圧倒されていました。
買い物の足を止めてひかと同じ目線になり、「いやだったんだね」「怒れちゃったのね」と気持ちを代弁して、「チャーハン食べようね」と話し、進もうとすると、また怒りがこみあげて…。
「ノア、ノア」と、車に乗って帰りたいというひかに、車のカードを見せてレジを待っていました。
じっとカードを見たあと、また怒りスイッチが入り、カードはレジの向こうに飛び、店員さんが拾ってくれました。
「どうぞ」とひかに渡してくれたカードは、受け取ってすぐ、後ろのお客さんの方へ投げて、当たりはしませんでしたが、私は「すみません」「ごめんなさい」の連続でした。
「お母さん、自分を責めないで」
以前の私は、
・「スーパーに連れてきた自分が悪いんだ」
・「カードを渡したことがいけなかったんだ」
と思っていました。
そうすることで、自分の気持ちの行き場を作っていた気がします。
そんなときに、職場の上司(高校生の自閉症のお子さんのママ)と仕事のやりとりメッセージの中で、プライベートの話になり、こんな言葉をいただきました。
(前略)
必死で不安で悲しくて、そして怒りや嫉妬に飲み込まれて溺れそうになっても、息子の手を離さなかった。「今も過去も、最善だったと思ったことをしてきた」と思うようにしています(無理やりですけど)
〇〇さん(私の名前)だって、我が子を想い、一番いいと思うことをされてきているのです。「成長とまれ」とおもいしていることなんて何ひとつないはずです。
だから自分を責めてはいけない。
「私は我が子の成長を心から願い、愛し、今できる最高で最善だと思うことをしている」
どうか、そう思って下さいね。本当のことですから!
この言葉を、今回のようなことがある度に読み返して、自分に言い聞かせています。
スムーズに行動をするためには「事前準備を」
いつも、「なぜそうしなければならなかったのか」を考えていますが、私も人間なので、順序立てて、丁寧にかかわることができるときもあれば、そうでない時もあります。
ひかに、家に帰ってチャーハンを大盛り食べたあとで、
「ひかも困っていたと思うけど、お母さんも困りました。イヤだったのはわかるけど、まめを叩くことはやめてください。」と話しました。
言葉がでないから、感情をうまくコントロールできないから、何をしても良いわけではありませんね。
毎回大混乱をするわけではないので、今日は機嫌が悪く、おなかがすいていたのでしょう。
次はこんなことにならないために、大きな声を出したり、兄弟を叩いたりしないことや、周りの人へ迷惑をかけてはいけないことなど、事前準備をして出かけ、スムーズに買い物ができるようにしたいと思います。
まとめ
行き場のない気持ちをどうしたらよいのかずっとそこがわからず、自分を責めることで解決したように思っていました。
でもそうではなく、「最善のことをしてい」ると、「私は子どもたちを愛していて今できることをしている」、そう思うことが大事だと上司から教えてもらいました。
このブログを読んで、同じようにしんどさを感じていらっしゃる方の、肩の力が少しでも抜けますように。一緒に子どもの成長を願っていけたらという思いを込めて。